アメリカでブーム継続中のケールチップス。多くのメーカーがそれぞれ、独自の味を開発しており、その商品開発競争が止まらない。

ケールチップスは、主にべジタリアン、ヴィーガンの方やローフード愛好者に好まれている。多くのレシピサイトでその作り方が紹介されており、生のオーガニックケールを購入して、自分で手作りする方も多い。そんな人気のケールチップスは、オーガニックスーパーなどを中心にスナックとしても販売されている。菓子類のコーナーだけでなく、デリコーナーの棚上などにもずらり。そのバラエティーの多さには驚く。ニッチな商品というイメージだったが、一部の愛好家のみならずヘルシーなスナックとして、多くの人に支持されているようだ。

3社の例をご紹介しよう。
共通するキーワードは、オーガニック、ヴィーガン、ローフード、グルテンフリー。だいたい3oz前後、80g前後で日本円でおよそ700円前後といったところ。一般のスナック菓子としては高めの価格だ。

P社
■コンセプト:VEGAN(ヴィーガン),RAW(ローフード),GLUTEN-FREE(グルテンフリー),LOCAL(地元産)
■フレーバー:6種 / Stumptown Original, Cheezy Crunch, Glacier Peak Greens, Cascade Ranch, Lava Rock Sriracha, Snoqualmie Macaroon
■価格:2.6oz /  7$前後
■オーガニック認証:製品での認証なし。地元のオーガニック農家のケールを使用

L社
■コンセプト:VEGAN(ヴィーガン),RAW(ローフード),GLUTEN-FREE(グルテンフリー),ORGANIC(オーガニック),SPROUTED(スプラウテッド食材使用),SUPERFOOD(スーパーフード使用),KRUNCH(クランチタイプ)
■フレーバー:3種 / Herbs de Provence, Mega Green, Sassy Spice
■価格:3oz /   7$前後
■オーガニック認証:USDA オーガニク認証

J社
■コンセプト:VEGAN(ヴィーガン),RAW(ローフード),GLUTEN-FREE(グルテンフリー),ORGANIC(オーガニック),KOSHER(コーシャー認証),KRISP(クリスプタイプ)
■フレーバー:3種 / Creamy Garlic、Maple Coconut、Cheezy
■価格:3oz /   7$前後
■オーガニック認証:USDA オーガニク認証

各社数種類フレーバーを出しているが、もちろん、化学調味料などは不使用。野菜やハーブ、スパイス、ビネガーなどを使い、様々な組み合わせでユニークな味を作り出している。味の違いだけではない。いわゆる「スーパーフード」と呼ばれるスピルリナを取り入れたり、ヒマワリの種、かぼちゃの種、ゴマなどSprouted(スプラウテッド)のものを使うメーカーも。

ベーシックな軽い食感のケールチップスの他、シーズニングやナッツ、シード類で軽くコーティングしたクランチタイプのもの。大きな塊状にして、バラバラになりにくく手で持って食べやすいクリスプタイプなどもあり、食感や食べやすさなどを考えた、開発の工夫がみられる。

どんどん進化していくケールチップス!今後の商品のバリエーションの広がりが楽しみだ。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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