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Natural Products Expo West 2019 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド

2019 / 03 / 15特集コラム


2019年3月6日〜9日、アメリカ最大規模を誇るナチュラル・オーガニック・健康・エコ関連製品のトレードショー、ナチュラルプロダクツエキスポ「第39回 Natural Products Expo West 2019」が、Anaheim Convention Center(アナハイム・コンベンションセンター)にて開催された。出展者、来場者ともに毎年伸びている同展示会。新規出店600社以上を含め、3,600社を超える企業が出展。昨年の入場者数を大幅に超える、136カ国から86,000人以上の業界関係者を動員し、大盛況のうちに幕を閉じた。

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今回、EXPO会場で一番目立っていたのが、CBD(Cannabidiol,カンナビジオール)だ。カリフォルニア州など一部の州で嗜好用の大麻が解禁された米国。これにより大麻に対する理解が高まってきたことも手伝い、「CBDオイル」を使用した様々なCBD関連商品が勢いを増していた。ちょうど2000年頃のコエンザイムQ10ブームのように、既にサプリメントからバー、チョコレートなどのお菓子、化粧品などまでに広がっている。ストレスや睡眠などをサポートするCBDオイル。日本ではサプリメント等、飲用にはまだ抵抗があるかもしれないが、今後、抗炎症などを目的としたスキンケアクリームやボディケアなど、ビューティー部門からCBD製品が広がっていく可能性が高い。

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次に目立ったキーワードは「KETO」、そして「PALEO」。どちらもここ数年じわじわとブームとなっているダイエット(食事法)だ。

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KETO DIET(ケトジェニックダイエット)は、高脂肪・低炭水化物(低糖質)の食事法だ。穀類や糖類、でんぷん質を多く含む野菜など炭水化物の摂取を控えて、良質の油脂類(脂肪分)、肉や魚、卵などのたんぱく質、葉物野菜などを中心に食べるというもの。この食事法を取り入れた、プロテイン類、ドリンク類、バー製品など、従来の健康食品にケトの要素をプラスした様々な食品が登場していた。

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これに伴い、グラスフェッドのギー(GHEE)や、MCTオイル(Medium Chain Triglycerides/中鎖脂肪酸)にも再び注目が集まっている。日本では、ここ最近すっかり落ち着いた感のあるココナッツオイルからのMCTオイルの動きにも注目したいと思う。

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PALEO DIET(パレオダイエット・原始人ダイエット)は、旧石器時代の狩猟採集型の食生活を取り入れた食事法。小麦や米などの穀物や乳製品、加工食品などを控え、肉、魚、卵、野菜やナッツなどを中心とするもの。ただし、グラスフェッドビーフや平飼いの鶏や卵、魚は天然のものが推奨されているため、日本ではなかなか食材の入手が難しいかもしれないが・・・。

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基本的には加工食品を摂らないPALEO DIETだが、小麦粉の代わりにキャッサバ芋やアーモンドの粉を使用するなど、PALEOの考えに沿った食材を使用したパンケーキミックスやピザクラストなど、手軽に食べられる加工食品を開発してしまうのが、アメリカらしい。

また、ジャーキーなど従来品からある素材の製品も、”PALEO”という切り口から客の心をつかみ、新たな需要をつくり出していた。

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従来からある素材で、あらためてその働きが注目されているものといえば、コラーゲンだ。プロテインにコラーゲンを配合したもの、コラーゲンウォーター、ショットドリンク、クリーマー(ココナッツミルクなどをベースにフレーバーも楽しめる粉末タイプ)、バーなど、ビューティー&アンチエイジング素材として再燃していた。

今回のエキスポ全体の傾向として、VEGAN、GLUTEN FREE、RAW FOODも健在だが、植物由来のプロダクト一辺倒ではなくなってきているのが印象的だった。PALEOブームの影響もあるが、良質な肉や卵、エッグプロテインやコラーゲンなど動物性原料のものもかなり増えた印象だ。もちろん、それらは基本的にオーガニックのもの。植物由来か?動物由来か?というだけの視点ではなく、「その原料はどのようにできているか?」が重要な要素となっている。

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その一方で、いわゆるフェイクミート(肉代替品)の台頭が著しい。日本でも大豆たんぱくや小麦たんぱく(グルテン)を使用したものが流通しているが、このエキスポで多く見られたのは、あえてSOY FREEやGLUTEN FREEのもの。以前より、よりリアルに近い食感や味となり、加工技術も進化している。

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そして、今回エキスポ会場ブース内で多く見られたのが、B Corporation(Bコーポレーション)認証のマーク。これからはオーガニックだからという理由だけではなく、このような企業の姿勢や行動も、消費者にとって製品を購入する際の選択肢のひとつとなる時代だ。環境や社会に配慮した事業活動を行っているかどうか?従業員や地域社会に対してなどにも企業のあり方が問われている。

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2019年気になる素材、キーワード
・CBD(Cannabidiol) / カンナビジオール ※サプリメント・食品・化粧品まで
・KETO(Ketogenic) / ケトジェニック・ケトダイエット ※MCT,Grass-fed GHEE
・PALEO / パレオ・パレオダイエット
・PLANT BASED / プラントベース(植物由来)
・オルタナティブフード / 代替食品  ※肉・卵・バター・チーズ
・BROTH / ブロス
・発酵食品(乳酸発酵の漬物など、プロバイオティクス)
・コラーゲン、コラーゲンプロテイン
・White Egg Protain / エッグプロテイン(卵白原料)
・ショットドリンク(WELLNESS SHOT / WELLNESS BOOSTS)
・ビネガードリンク
・KOMBUCHA /コンブチャ
カップ麺(ラーメン、フォーなどアジア系ヌードル)
DATE SYRUP / デーツシロップ
・ELDERBERRY / エルダーベリー

▽2016年のレポートもCHECK!
Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド
https://www.organic-press.com/feature/world_report52/

 

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

https://www.organic-press.com/about/