目の前にある課題だけに目を向けるのではなく、長期的な視野に立って「日本の農業をこれからどうしていくか?」を考えた時、JAの持つべき役割は大きなものがあると私たちは考えます。

“有機農業”という言葉を考案し、農林中央金庫理事、全国農業協同組合中央会理事、協同組合経営研究所理事長を歴任した後、日本有機農業研究会を設立した一楽照雄氏(1906-1994)は、もともとは戦後の農業協同組合(現・JA)の設立に力を尽くした方でした。

農薬・化学肥料を多用する農業が必ずや環境を破壊すると警鐘を鳴らし、消費者に安全な食を提供することを目指す活動の原点は、実はJAにあったのだということを、今、オーガニック業界の関係者は改めて知り、その歴史を理解する必要があるでしょう。

今回、JAとして有機農業の普及拡大に取り組んでいくことを表明している「JA東とくしま」より荒井義之組合長さんをお招きし、その経緯、及び仕事の組み立て方をお話しいただきます。

魚住道郎さんは、一楽さんが設立した日本有機農業研究会の現副理事長で、30年以上、茨城で有機農業を実践してきた生産者でもあります。戦後農業協同組合の設立に力を尽くした一楽さんが、その後なぜ有機農業の団体を作って動き始めたのか、どんなことを訴え続けたのか、まさに、日本の有機農業の原点を語っていただきます。

小祝政明さんは、土づくりや有機農業の技術普及の専門家です。生産者が個人的に深く追求していくための技術と、農業者団体であるJAが地域を対象に取り組む普及型の技術は、それぞれ内容が異なりますが、有機農業の推進のためにはその両翼が必要。今回、JA東とくしまが有機農業(含・特別栽培)に取り組んでいくにあたり、小祝氏は、“普及型の技術体系”の構築に取り組んでいます。

このセミナーは、有機農業の第一線で活躍なさっている3名の方々のお話しを通して、日本の有機農業の“原点”を知り、“これから”に活かしていただくヒントをお持ち帰りいただくために企画されました。生産者、JA関係者、流通関係者など、日本の農業に携わるすべての方々にお聞きいただきたい内容です。

有機農業の原点を語るシリーズ1
JAとオーガニック~有機農業という名前の由来~
講師

魚住道郎 氏
日本有機農業研究会副理事長

荒井義之 氏
東とくしま農業協同組合 代表理事組合長

小祝政明 氏
一般社団法人日本有機農業普及協会代表

■開催日時:7月29日(土)14:30~16:30(14:10受付開始)
■会場:東京国際フォーラム ホールE メインステージ
お時間になりましたらメインステージ受付にお越しください

▽お申込はこちら
http://food-trust.jp/2017expo/0729m_c/0729m_c.html

セミナー詳細
▽暮らしとビジネスを考える ソーシャルイノベーションセミナー100
http://food-trust.jp/seminar100/2017/06/22/29main3/

※当セミナーへのご入場は7月29日・30日東京国際フォーラムにて開催される、「オーガニックライフスタイルEXPO」への入場証が必要となります。入場招待券をお持ちでない方は、公式ホームページより事前登録をお願い致します。

■主催 一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン

▽暮らしとビジネスを考える ソーシャルイノベーションセミナー100
https://food-trust.jp/seminar100/

「暮らしとビジネスを考えるソーシャルイノベーションセミナー100」は、2016年11月東京国際フォーラムにて開催される「オーガニックライフスタイルEXPO」事前セミナーとしてスタート。EXPOカテゴリーに合わせ、プロ向け、一般向けスペシャルセミナーを開催します。各ジャンルを深く掘り下げ、オーガニックライフスタイルとは何か、様々な角度から明らかにしていきます。

▽「ソーシャルイノベーションセミナー100」に関するお問合せ
一般社団法人 フードトラストプロジェクト
東京都中央八丁堀2-2-28
Tel:03-3523-0028
https://food-trust.jp/seminar100/contact/

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