スタジオ・ヨギー中目黒は、本社と入り口が隣り合っているため、私は出社するたびにほぼ、毎日のようにバギーがたくさん並んでいるのをみかけます。そして、産後クラスをやっているんだな、と気づきます。産後クラスは、ハイハイをする赤ちゃんまでなら一緒に受けることができます。にぎやかな赤ちゃんの泣き声や、ママたちやスタッフの和やかな笑い声が響き、とっても温かな空気に包まれている時間です。実際に、スタジオ・ヨギーの産後クラスに通うお客様にお話しを聞かせていただきました。

お話しをしてくれたのは、加藤貴子さん(30代)です。現在は、週に1回産後リカバリーヨガを受講しています。

産後リカバリーヨガの感想を教えてください。どんなところが好きですか?

先生(ヨガインストラクター)にもお子さんがいらして、赤ちゃんのことをよくわかってくださっています。子育てアドバイスとともに、ヨガもできるので、楽しく通わせてもらっています。産後リカバリーヨガのクラスならではと思いますが、クラスの始めにシェアする時間があって、お母さんの悩みとか、ほかのお子さんの成長具合が聞けて、参考にもなるし、自分の子どもを紹介できる楽しさもあります。

何回か通ううちに、みなさんとも顔見知りになってきて、ママ友ができるきっかけにもなっています。産後リカバリーヨガのクラスを受けると、気持ちがリフレッシュできますね。外に出るきっかけにしたかったんだと思います。

ヨガは妊娠する前からしていたんですか?

いいえ、してませんでした。妊娠をきっかけにヨガを始めましたが、そのときはスタジオ・ヨギーとは違うところに行っていました。出産の時にヨガの呼吸が良いと聞いていたのと、妊娠中の腰痛が緩和されると思ったのもありますが、“妊娠中だから!”と特別なことに挑戦したかったのもあります。

産後リカバリーヨガでどんな変化を感じましたか?

出産後、お腹まわりやお尻が大きくなりました。元々背も高く大柄なほうではありますが、特に骨盤の歪みが気になりましたね。家ではなかなか向き合う時間がなく、お風呂上りにストレッチをしているくらいなんです。レッスンがあった日は身体が軽くなります。また、産褥期には外に出ることが出来なくて気持ちが塞がりがちでしたが、レッスンに通うことが一日のイベントになり、心も軽くなる気がします。

出産で、食の変化はありましたか?

急に違うものが好きになる、とは聞いたことがありましたが、私の場合、「肉まん」が大好きになりました。デパ地下で売っているいろんな肉まんを一通り食べました。写真を撮って、メモって、これは肉が多め、ジューシー、皮が厚い、なんて書きとめていました。母にも頼んで、自分ではふだん行かないようなデパートの地下でいろんな種類の肉まんを買ってきてもらったりしました。ところが出産したら、肉まん熱はすっかり冷めました。

お子様がいることで食への意識は変わりましたか?

妊娠前から産地直送の野菜を取り寄せて食べていました。茨城に引っ越した高校時代の友人が教えてくれた、個人商店さんです。子どもは今7か月で離乳食がはじまったので、極力国産のものにしています。海外旅行も好きなので、実は、外国産というのもあまり気になりません。

レトルトの離乳食にもたくさん種類があって、とっても便利です。ただ、気を付ける反面、私自身はあまりストイックにやっても疲れてしまうので、たまにはカップラーメンも食べたりします。

お子様にはこういうのを食べさせたい、ということはありますか?

その茨城から送ってもらっている野菜を気に入っていて、私自身も元々ピーマンが嫌いだったのに、そこのピーマンなら食べれるんです。スーパーで買うよりも甘いのか、香りもしっかりしていて、ちょっと高めになるけれど、買ってよかったな、と思っています。自然素材西辻弥さんというところなんですが、だんだん活動規模が大きくなってきているようです。

お野菜ひとつひとつに、たとえばほうれん草のパッケージに〇〇さんがつくりました、とついていたり、おすすめのレシピがメモで入っていたりします。お野菜を作っている人の顔が見える感じがします。オーダーではなくセットのおまかせで送られてくるので、あまり自分で買わないような野菜も入っています。それも自分のミッション?と楽しんで、作ったことのないお野菜の料理にもチャレンジしています。モロヘイヤ、紅芯大根、四角豆は、ミッションに感じた野菜でした。

どんな頻度でお野菜の宅配を利用しているんですか?

月に2回ですね。週1回にもできるようですが、私の場合、1週間ちょっとで使い切るぐらいの分量です。もちろん他での買い物とも組み合わせています。届いて、開けてみるまで何が入っているかわからないんです。でも私は人参、トマトが、主人はネギが好きなので、入荷があれば優先して入れていただく様にしています。月曜日の朝に届くように依頼しています。

お仕事は、産休、育休中なのでしょうか?

保育士なんですが、妊娠をきっかけに、仕事は辞めていました。ただ、パートで託児所に勤めていました。子どもたちにも妊娠中の人を見せる、というのも教育の一環かな、と思いました。仕事柄、たくさんのお子さんをみてきたので、おかげさまで自分の子どもの成長には焦らずに対処できています。元々3、4歳児の保育が得意でした。

実際、自分自身で育児をしはじめて、あ、これなら仕事もできたかもしれないな?と思い始めたので、落ち着いたらちょっとずつ仕事したいと思っています。

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この日、加藤さんを訪ねて、スタジオ・ヨギー新宿EASTの産後リカバリーヨガにお邪魔しました。最初に衝撃を受けたのは、女性だけの気軽さと、そばに赤ちゃんを連れながらのクラスなので、みんなスタジオのなかで着替えていることでした!クラス中もママたちがヨガをするなか、赤ちゃんはハイハイして歩き回ったり、伝い歩きしたり、泣いたり、それをあやしたり、母乳をあげたり、先生が抱っこしたり。微笑ましい混沌としたクラスの様子に、これでいいんだ、と、安心感を覚えました。ルール化された社会の中で、ときに息苦しさを覚えることも多いかもしれません。産後リカバリーヨガのクラスは、ママたちも赤ちゃんたちもそのまんまでいられる場所でした。

加藤貴子さんと雄貴くん
保育士。幼稚園教諭からスタートし、幼児教室、保育園や託児所にも勤めた経験がある。ロングヘア―の貴子さんはハワイが好きで、小学生頃から年に一回、多い時は3回くらい行くほど大好きで、長い時には1ヶ月ほど滞在していたこともあった。結婚式を挙げていなかったので、親戚が集まれる様にと、従姉妹たちが住むシンガポールでこれから挙げるところ。この日、雄貴くんはジーパンでおめかししてくれました。子ども服はほとんど海外でまとめて買っている。

加藤さんお気に入りのお野菜の宅配
自然素材西辻弥(にしつじや)

「自然素材を通して健康をサポートし絆を深める」という理念のもと、野菜や雑穀、旬野菜のお弁当の宅配のほか、茨城県守谷市で、八百屋コミュニティCaféを運営している。

この記事を書いた人

スタジオ・ヨギー/ヨギー・マガジン
コンテンツディレクター 七戸 綾子

studio yoggy presents「ヨガをする人たちのほんとうのところ」
ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」を全国20カ所に展開する株式会社ロハスインターナショナルにて、コンテンツディレクターを務める。音声アプリ「音ヨガ」「寝たまんまヨガ」の企画・制作、広報誌やオウンドメディアの編集を経て、2016年「ヨギー・マガジン」を立ち上げ、ヨガにまつわる記事やストーリーを発信している。

これまで一番効果があったダイエットは、炭水化物、脂肪、糖分を抜く“リセットダイエット”だったが(-9kg減)、元来の食いしん坊が災いしてあっという間にリバウンド。鍼灸師であり食事療法士の辻野 将之氏に、東洋医学に基づいたホリスティックな視点を学び、食養生ジュニアコーディネーターに。現在は、旬のもの、ナチュラルな素材のものを美味しく食べることを心がけている。

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