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スマホでトレーサビリティをチェック!中国の有機野菜とIT / BIOFACH CHINA 2018

2018 / 06 / 24特集コラム


スマホ社会が進む中国。オーガニックの見本市「BIOFACH CHINA 2018」でも、中国のIT・スマホ先進国ぶりが、あちこちで垣間見ることができた。

中国・上海で開催!オーガニック&ナチュラル展示会「上海国際有機食品博覧会 / BIOFACH CHINA 2018」
入り口や、PRボードなど、あちこちにQRコードがみられる。WEBページのURLは見当たらず、QRコードをスマホでその場でスキャンすることで、情報を取得することができる。

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また、ご存知の方も多いと思うが、中国ではFacebookやTwitter、LINEなどは使用することができない。展示会の情報は公式ホームページまたは「Wechat」公式アカウントがあって、ここから発信されている。

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「BIOFACH CHINA 2018」WeChat public number

また、一部の有機野菜生産者のブースでは、QRコードのシールがつけられた野菜が並んでいた。いわゆる、安心安全な食材を流通させるための、トレーサビリティ(生産履歴情報管理)の仕組みだが、これらをスマートフォンで確認することが可能となっているのだ。QRコードをスマホでスキャンしてみると、生産者やブランドの紹介、生産履歴や有機認証の証明書、レシピなどの情報を見ることができる。また、購入したユーザーがレビューや評価を投稿することも可能だ。

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「品牌」には、生産者(ブランド)についての情報が丁寧に書かれていた。もちろん、スマートフォン向けに最適化されていて、とても見やすい。

日本でも、すでにこのような取り組みをしている企業などもあるが、なかなか広まっていないのが現状だ。以前から「顔が見える野菜」として生産者情報を見ることができるよう、野菜のパッケージにQRコードを印刷しているものもあるが、メンテナンスされていないことも多く、いざスキャンしてみたらリンク先のHPが無くなっていることもあったりする。

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「品质」の部分をクリックすると、生産履歴が詳細に書かれていた。肥料をあげた日、水を与えた日、、収穫して包装した時間なども確認することができる。収穫から何日経ったものなのかも確認ができることから、売り場での鮮度管理にも役立ちそうだなと思った。

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では実際に売り場では実際どのように扱われているのか?ということで、「盒馬鮮生」へ。
盒馬鮮生(Hema Xianshe)、フーマはアリババが運営する、今注目の無人レジスーパーだ。袋詰めはもちろん、商品のコードをスキャンするのも会計するのもセルフで。レジに現金はなく、支払いは電子決済のみ。スマートフォンを使いAliPay(アリペイ)で決済する。

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食品売り場へ行くと、有機野菜のコーナーも設けられていた。

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電子値札(プライスカード)や商品にはコードがついており、アプリからオンライン注文もできる。決済後、指定範囲内であれば30分以内に配送もしてくれる。急いで受け取る必要がないものは後日の配送もOKだ。

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QRコードをスキャンすれば、生産地、生産履歴や栄養成分や調理法などの情報を確認することができる。

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消費者は、「誰が作ったか?」の情報はもちろん、その生産物は「いつ、どうやってつくられたか?」の情報を求めている。「顔が見える・・」からその一歩先へ。

購入する前に売場でスキャンして情報を見る、という消費者は実際には少ないかもしれないが、いざというときに確認可能なデータがあるという安心感は大きいと思う。

中国の食品売場ですべての有機野菜が袋詰め、ラップされているのは、あまりエコではないなぁと感じていたが、もしかしたら「QRコードを貼るため」というのが理由の一つなのかも?と思えてきた。あるいは、「セルフレジでコードをスキャンするため」必要なのかも?

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/