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Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド

2016 / 03 / 18特集コラム


2016年3月11日〜13日、アメリカ最大規模を誇るナチュラル・オーガニック・健康・エコ関連製品のトレードショー、ナチュラルプロダクツエキスポ「Natural Products Expo West 2016」が、Anaheim Convention Center(アナハイム・コンベンションセンター)にて開催された。出展者、来場者ともに毎年伸びている同展示会。昨年2015年は2,700社の出展、来場者数は前年7.2%増となるおよそ71,000人だったが、今年はそれをさらに上回り、新規出店600社を含め、3,000社を超える企業が出展。来場者数は6.9%増となる77,000人を動員し、大盛況のうちに幕を閉じた。

Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド


サプリメントのトレンド2016 

この数年の間、オーガニック&ナチュラルサプリメントのカテゴリーでは、これといって目立った新素材はでてきていないようだ。業界筋の話では、ある程度成熟した米国サプリメント市場の中でも、特にアンチエイジング、アンチアルツ系のものが堅調であるという。オメガ3、プロバイオティクス、スーパーフードなども定着。サプリメントの原料として使われているスーパーフード系も、キャッチコピーに「SUPER FOOD」と強調しているものは、実はそう多くない。引き続きVEGAN(ヴィーガン)、GLUTEN FREE(グルテンフリー)は、サプリメントでも表記されることが当然の時代となっている。

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プロテイン市場は引き続き,DAIRY FREE(乳製品不使用)、SOY FREE(大豆フリー)の流れから、PEA PROTEIN 多く見られた。従来であればバニラ、チョコ、ストロベリー、バナナといったフレーバーが多いプロテインだが、日本で言えば「青汁」風、グリーンスムージー風プロテインも多く登場していた。

また、プロテインパウダーをパンケーキなどの調理に使うデモンストレーションなどが見られたりと、ただ栄養を効率よく摂取するだけではない、現代のライフスタイル、食習慣にあう摂取の仕方も提案。VEGAN(ヴィーガン)やベジタリアン、RAW、エンザイム配合、グルテンフリーなど、ユーザーの食習慣、体質にあわせ、サプリメントの選択肢が広がっている。プロテイン以外でも、いわゆる打錠やカプセルタイプのサプリメントから、粉末状でスムージーやコールドプレスジュースに混ぜたりトッピングしたり、お湯やミルクなどで溶いてドリンクとしていただくようなものなど、サプリメントメーカーはトレンドの変化に柔軟に対応している。

Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド

オーガニック&ナチュラルフードのトレンド2016

サプリメント同様、今年はトレンドの傾向がつかみにくかったオーガニック&ナチュラル食品のカテゴリー。スーパーフード系は引き続き多くみられるものの、ブーム的な勢いはなく既に落ち着いた感がある。2年前のエキスポで注目のキーワードとして挙げた「ココナッツ」「チアシード」「キヌア」「コールドプレス」「ケール」など、昨年から日本でブームとなっているものは既に目新しいものではなくなってきている。「グルテンフリー GLUTEN FREE」は欧米では既に定着しており、パン類や菓子類を始めバラエティーもさらに豊富に。日本でも輸入菓子でおなじみ、スコットランドのWalkers(ウォーカー)が、グルテンフリーのクッキーやショートブレッドを新発売するほど。伝統を守ってきたメーカーも市場を踏まえ、新たな商品開発に挑戦している。

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グルテンフリーに関連しては「豆」を素材として使った食品が目立った。特にスナック菓子では豆のチップスやスナック菓子、フリーズドライの豆菓子が人気。特に注目したいのは「ひよこ豆」をベースとしたもの。スナック菓子だけでなく、フムスなどのペースト、粉末やクランチタイプ、チルド製品、スープ、まだ熟す前のグリーンチックピーを茹でて冷凍したものなど、とにかくバラエティーが豊富だ。

Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド

そしてグルテンフリーパスタ(Gluten Free Pasta)は、ひよこ豆、黒豆、グリーンピー、レンティルなど豆類を使い、豆の色を活かしたカラフルなものなども多い。米を使ったライスヌードル、こんにゃく麺、ケルプヌードル(Kelp Noodle・海藻麵)など、小麦不使用の麺類のラインナップがますます広がっている。グルテンフリー(GLUTEN FREE)食品の、日本での今後の行方には引き続き注目していきたい。

2016年気になる素材、キーワード 

・メープルウォーター Maple water
・白樺ウォーター(バーチウォーター) birch water
・電解水 Electrolyzed water
・コンブチャ KOMBUCHA ※紅茶キノコ
ラーメン Ramen ※オーガニック&ナチュラルでインスタント、グルテンフリーのもの
・ブロス Broth ※ダシ汁・スープストック
・ひよこ豆 Chickpea ※グルテンフリー素材としてスナック菓子など
・ビーツ beetroot ※サプリメントからジュース、チップスまで
・プランテンバナナ Plantain Banana ※チップス類
Golden milk ゴールデンミルク ※ウコン・ターメリックのチャイ
・ターメリック Turmeric ※ウコン
・ココナッツネクター Coconut Nectar ※ココナッツ花蜜の甘味料
・モリンガ Moringa
・ヘンプ Hemp Seed
・パレオフレンドリー Paleo friendly (パレオダイエット Paleolithic diet)

※GLUTEN FREE(グルテンフリー)、VEGAN(ヴィーガン)は引き続き注目ワード

Natural Products Expo West 2016 米国オーガニック&ナチュラルのトレンド

▽2014年のレポートもCHECK!
Natural Products Expo West 2014 米国オーガニック&ナチュラルのトレンドhttp://www.organic-press.com/feature/world_report36/

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/