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授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン

2013 / 12 / 1特集コラム


MARTIN LUTHER KING MIDDLE SCHOOL(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア中学校)の「エディブル・スクールヤード」、このスクールガーデンは、単に授業の場というわけではない。皆の癒しの場でもあり、授業だけでは補いきれない部分、生徒のパーソナルな悩みを聞いたり、相談に乗ったり。そんな場としても存在しているのだ、という。

授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン

ガーデンは、畑があるだけではない。木々が生い茂る木陰、植物に囲まれた小道、ちょっとした休憩ができるベンチもある。

授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン

放された鶏たちが自由に草などをついばんでいたり、ちょっとした水場があったり。そこにいるだけでも不思議と気持ちが落ち着き、癒され、心が解放される、そんな美しいスクールガーデンだ。

授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン

生徒の中には、勉強や友達など学校内のことだけでなく、家庭の問題で悩みを抱える子供もいる。誰もいない家に帰りたくなくて、放課後の多くの時間をここで過ごす子も。そんな生徒たちも、ここでは心を開き、教師であったり、ガーデンに携わっているスタッフなどと会話をすることで、たびたび救われたというケースもあるという。

この日、昼休みにニワトリを抱えて、独り長い時間ガーデン内を散歩している、内気そうな女の子に出会った。

授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン
こんにちは、と軽く挨拶をすると、「このニワトリには名前がちゃんとついているのよ」「たくさんいるニワトリの中でも一番人懐っこいの」と、ハニカミながらも、自分から見ず知らずの外国人である私に話しかけてくれる。

授業だけではできないことを補う場所。放課後のエディブルスクールヤード・ガーデン
「この子は雑穀が大好きなの」と言ったので、ガーデンの雑穀をちょっと拝借。それを美味しそうについばむニワトリを見ながら、「この子は友達なの」と言う。その表情が、とても印象に残っている。

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

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