BtoB、業界向けの見本市や展示会は、マーケット開拓の絶好の機会。同業他社に引けをとらないものをと、この日のために各社装飾やディスプレイを準備し、趣向をこらしたブース作りが展示会場全体の雰囲気を盛り上げる。オーガニック関連の展示会では、製品のパッケージや素材のもつ色そのものがナチュラルカラーなことが多いため、一歩会場に入ると他の業界とは異なる独特な柔らかな空気が流れているものだ。

2012年9/8~9/11、イタリアのボローニャで開催された自然・健康・環境をテーマとする見本市「SANA 2012」では、展示会場の共有部分における雰囲気作りも実にすばらしかった。

コンベンションセンターに入ってすぐの共有スペースでは、本物の土や木、植物を使ってオーガニックガーデンを再現。会場の一角が癒しの空間となっていたのだ。畑の中には緩やかなカーブを描く通路も作られ、ガーデン内を自由に回遊できるようになっている。

この屋内に作られたガーデンには、とうもろこしにパプリカ、ナス、トマトなどの本物の野菜が実っている。果樹には、ブドウやレモンなどの本物の果実がたわわに実っている。

木の下にはベンチとテーブルが設置され、自由に休憩ができるようになっていた。室内でありながら、木陰でくつろいでいる気分になる。

決して景気が良いと言える時代ではないが、たった数日のためにここまでの会場作りをするとは・・・。さすが、ヨーロッパの見本市。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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