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一昔前までは冬の季節限定商品!?通年販売になった甘酒

2013 / 07 / 30特集コラム


「甘酒」は夏の季語であり、江戸時代では夏の飲物として売られていたという話は有名だが、一昔前までは冬の季節限定商品として扱われ、本来の夏には店頭から姿を消していた。自然食品業界でも、通年で販売するようになったのはつい最近のことだ。

流通においては夏と冬、季節逆転していた甘酒だったが、昔から自然食愛好家や自然派料理研究家の間では甘酒は通年愛用されていたのをご存じだろうか?飲み物としては地味で目立たない存在だった「甘酒」だが、冬の飲物としてだけでなくお砂糖の代用として利用したり、様々なお料理やお菓子作りにアレンジされたり、麹から自家製の甘酒を作るなど、実は密かに甘酒が活用されてきた。

通年販売になった甘酒

有機玄米甘酒

最近では、ローフード実践者、酵素食やスムージーを食事に取り入れている方などの間で、甘酒はスタンダードの地位を確立しつつある。「酵素」の働きに着目していることから、米や玄米に米麹を使って手作りされることも多い。なぜなら、一般に市販されている甘酒の多くは火入れ、加熱殺菌処理をしているため。酵素は熱に弱く、商品化のための加熱処理により働きが低下、または失ってしまうと言われるからだ。

甘酒は米をお粥状にして米麹と混ぜ、温度を50~60度に保ちながら6~10時間ほど保温すれば、家庭でも簡単に作ることができる。発酵が進みすぎないように、火入れなどをしなければ、甘酒に含まれる高い栄養価に加え、酵素の働きも享受できる。お米以外でも、雑穀や芋などでんぷんの多い食材であれば甘酒を作ることもできるので、色々な素材と味のバリエーションを楽しんでみるのもおすすめだ。最近は甘酒づくりのワークショップや料理教室なども盛んなので、一度手作り甘酒にチャレンジしてみるのもおすすめだ。

▽麹と米だけでつくる自家製甘酒
http://www.organic-press.com/feature/feature_recipe_07/

甘酒を購入するときは、原材料を見て米または玄米と米麹のみのものを選ぶようにしよう。一般に販売されている甘酒の中にはお砂糖や水飴などで甘さをつけているものが、まだまだ多い。そもそも砂糖や水飴を加える必要は無い。甘酒は、米と麹で作るもの。甘酒のあの甘みは砂糖を加えた甘みではなく、米やもち米のでんぷんが米麹の酵素で糖化されてできる自然の甘みなのだから。

それから、販売する側は、扱っている甘酒の素材や加工の工程をきちんと確認しておこう。加熱殺菌の温度や時間などを詳しく訊ねられることもある。また、今や、米麹は手前味噌作りのためだけのモノではない。自家製甘酒のニーズに対応するためにも、甘酒だけでなく米こうじも通年で販売することをおすすめしたい。

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/