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ホンモノの生クリームとは?

2013 / 03 / 20特集コラム


ホイップクリームが乳製品とは限らない

本来、英語の意味からすれば、泡立てられた生クリームのことをホイップクリームと言うので、明確な違いがわかりにくいが、日本では一般的に、本物の生クリームを「生クリーム」、植物性油脂を用いた泡立て用のクリームを「ホイップクリーム」と位置づけ、呼び分けられることが多いようだ。

スーパーなどで生クリームを購入するときは、まずは乳脂肪分の%をチェックして欲しい。「生クリーム」は、生乳、牛乳を分離して取り出した「乳脂肪のみ」を原料としており、乳脂肪分が18.0%以上のものであることが、定義されている。そして「種類別」の欄が「クリーム」「乳製品」であることを確認してほしい。乳脂肪分が基準以上であっても、添加物が使われているものはあるからだ。「ホイップクリーム」と言われる、乳脂肪に植物性脂肪や乳化剤、添加物を加えてつくるものは、種類別、「乳等を主要原料とする食品」と表示されている。乳脂肪分以外のものが原料に加えてあるものは、「乳製品」ではない。

本物の生クリームは、種類別の欄に「クリーム」と表示される「乳製品」なのだ。

ホンモノの生クリームとは?

ノンホモ牛乳 Non-homogenized milk のクリームライン

ノンホモ牛乳

木次乳業さんのノンホモ牛乳。牛乳パックの上部や横部に、とろりとした生クリーム上のものができているのがわかる。

「ノンホモ牛乳」という言葉を聞いたことがあるだろうか?ノンホモというのは、ノンホモジナイズ=ホモジナイズしていない。つまり、脂肪球を均一化していない牛乳のことである。 一般に販売されている牛乳のほとんどは「ホモジナイズド牛乳」、つまり、乳脂肪中の脂肪球を細かく砕き均一化した状態にしているものなので、このような現象は見ることができないが、ノンホモ牛乳は、静置しておくと脂肪分が上面に浮き、クリームラインと呼ばれる生クリームの層ができる。このクリームが、いわゆる本来の生クリームの生クリームというわけだ。ちなみに、下に残った牛乳は「低脂肪牛乳」ということになる。

牛乳を飲みやすく、消化吸収をよくする為でもあるが、クリームラインの防止と品質保持などを理由に、流通されているほとんどの牛乳はホモジナイズドされている。ノンホモ牛乳そのもののおいしさを味わうには、クリームも含めよく振ってから飲んでもらいたいが、このクリーム部分をすくって、是非コーヒーに入れたり、フルーツに添えたり、ホイップクリームを作ってみたりして楽しんでみるのもおすすめだ。オーガニックスーパーなどで「ノンホモ牛乳」を見つけたら、是非一度試してみて欲しい。

生クリームは、生乳からできる「乳製品」であることが再確認できる。

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

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